音楽で記憶がよみがえる理由(2)
音楽は「タイムマシン」
2日間の盆踊り期間が終わり、
達成感・安堵感、そして今年の夏も終わるのか…と思うと、ちょっぴり寂しい今日この頃。
~前回の続きです~
「盆踊り会場に行くと、音楽が聴こえてくるだけで何とも言えない感情が湧き出てくる」
という話から…
「特定の音楽を聴くと、以前その曲を聴いた時の情景(感情)がよみがえる現象」についてネットで調べていたところ、
アメリカ合衆国ワシントンD.Cで発行されている日刊紙〈ワシントンポスト紙〉が特集した
「音楽で記憶がよみがえる理由」を紹介しているサイトを見つけました。
(まさにドンピシャな記事!)
【音楽で記憶がよみがえる理由 青春時代に聴いた音楽のタイムマシン効果やアルツハイマー病患者が昔の楽曲を全て歌える理由】2023/03/14掲載
この記事では「音楽と記憶の関係」に関して、以下の研究者の方々がお話した内容がわかりやすくまとめて紹介されています。
*ボストン大学(神経学/トランスレーショナル認知神経科学センター長)ハドソン教授
*トロント・メトロポリタン大学(心理学)フランク・ルッソ教授
*ミズーリ科学技術大学(心理科学/音楽認知・美学研究室)エイミー・ベルフィ主任
(以下、引用抜粋)
●「健康な脳の持ち主であれば、「エピソード記憶によって、音楽を聴くと過去の特定の出来事や時代にタイムスリップすることができます。~(中略)~自分が何をしているのかを意図的に考える必要はありません」(ハドソン教授)
●「音楽には‘’フラッシュバルブ‘’と呼ばれる記憶を呼び覚ますパワーがあり、私たちは音楽に触れることで、過去の出来事について、より鮮明に詳細を思い出すことができる。その効果は見慣れた顔や他の刺激よりも高い」(ルッソ教授)
●「音楽は人生における個人的な記憶と関連している傾向がある」(ベルフィ教授)
「わぁ!これこれ!」
上記の記事には、私がそれまで抱いていた「なんとなくの感覚」がきちんと説明して書かれていて、なんとも嬉しい気持ちになりました。
音楽を聴いた時に記憶がよみがえる仕組みは「脳の特別な働き」によるものであって、理性的な思考・自らの意思で思い出すのではなく、条件反射的(直観的)に過去の記憶・感情がよみがえる。すなわちこれが、前回のブログでいうところの「ブワっと思い出す感覚」に相当していたのですね。
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…と、
ついついのめりこんで少しお堅い話になってしまいましたが…(;^_^A
こうした経験(特定の音楽によって記憶がよみがえること)は、みなさんにとって特段驚くことではないでしょうし、「何を今さら言ってるんだよ」と思う方もいらっしゃるでしょう。
でもここまで書かせていただき「この現象の正体が『脳の働き』によるものなんだ」ときちんとわかった上でもなお思うのは
そうした脳の働きということも全てひっくるめて
なんだか不思議で面白いよね~!!!^^
ということ。(結局は単純な感想ですみません…(;^_^A)
『「音楽」も「記憶」も「感情(心)」も通常は目に見えないもの』ですが…
「心がジーンと熱くなったり」
「誰かのことを思い出して恋しく切なくなったり」
「記憶がよみがえって涙が溢れたり」
「幸せで温かい気分になったり…」
音楽の持っている「力(エネルギー)」の神秘性や尊さはやはり素晴らしいものだと思うし、これからもっと感じて生きていきたい。自分がまだ知らない世界の様々な文化とそれに付随した音楽も探求していきたい。
改めてそう思いました。
なにより…
心がジーンとする時って
「あ~~生きてる!!」
という感じがするんですよね^^
以上、ぼんやりした想いを綴らせていただきました。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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